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短所は長所の裏返し

「うちの子は…」という悩みでお子さんの短所を思い浮かべる親御さんは少なくありません。今回は、この問題の解決策を篠原信 著「子どもの地頭とやる気が育つおもしろい方法」から抜粋し解説します。
著者が、とある親子との面談で「… 長所と短所は大概、表と裏の関係になっています。欠点に見えることは、大概長所でもあるんです。長所を伸ばしましょう。すると、自然に欠点は隠れます。この子の特徴が、欠点ではなく長所になっていきます。お母さんはこの子の長所を伸ばすのを、手助けしてやっていただけませんか?」と言ったと記されています。短所が長所であるというのは、子どもに限らず大人もそうでしょう。「頑固なのは気性がしっかりしている証拠だし、おとなしい子は自分の納得感を大切にしている証拠だし、落ち着きのない子は好奇心が強いからだし、ボーッとしている子は突発的なことが起きても動じにくい。」とも書かれていますが、なるほど、大人も同じですね。
これを踏まえて、子どもの長所を見つける簡単な方法を「自分がよくダメ出ししていることを裏返して考えてみましょう」と提案しています。例えば、おとなしい子には、「君はじっくり考えて行動したいタイプみたいやね。それはね、大事なことだよ。人間、納得してから動くと、気持ちが中途半端じゃないから、やり遂げられることが多い。物事をよく観察して、深く考えるのは、君の長所だ。それをどんどん伸ばしていけばいいよ」という風に伝えます。
我が子の欠点を問題視するのではなく、それを長所として「活かす」。子どもを一番よく見ている親だからこそ、長所を活かすことができる場面を見つけられる。そして、それを続けると短所が長所に隠れるのだと結論づけています。
お子さんの短所が気になったらチャンスです。それは長所だからです。上手に伝えましょう。すると、お子さんが自らその特徴を伸ばしていくはずです。