eスポーツの流行

前回のコラムにてApex Legends 世界大会の複数年開催が札幌で行われることについて書きました。コロナ禍前に盛り上がりを見せていたeスポーツがコロナが明けていよいよ再盛り上がりを見せて来たと感じます。

一方で、ネット上での盛り上がり方に比べ、大手メディアではまだまだ熱は高くなっていないようにも感じます。「eスポーツ=ゲーム」と定義づけている人には、いまだに「ゲームは悪だ!」という価値観を持っている人も少なくありません。漫画やアニメといった今や日本文化の象徴となったものもかつては悪役でした。新しくて子どもや若者から流行するものに対し大人は「悪いもの」とレッテルを貼りたがるようです。

しかし、任天堂を代表するゲーム制作会社は今や優良企業です。またNintendo Switchやプレイステーションに代表される家庭用ゲーム機は日本のみならず世界中で普及しています。このことからも分かる通り、ゲームはもはやなくてはならない文化の一つとして成長しました。

さて、eスポーツに話を戻します。eスポーツとゲームの違いですが、ゲームの中でもeスポーツは対戦型のゲームを指し競技性を伴うものです。ゲームは、なくてはならない文化の一つとなりましたが、日本におけるeスポーツは果たしてどうなのでしょうか?今回はここについて掘り下げます。

目次

ネットニュース

6月5日の中京テレビニュースでは、愛知県豊川市にある県立豊川工科高校が今年から球技大会にeスポーツを取り入れたことをニュースにしていました。

このニュースで先生のコメント「ゲームが得意だったり、ゲーム実況をよく見ている生徒は多い。そういう子たちが輝ける機会を作れないかと考えました」とあります。子どもたちの「好き・得意」を伸ばすというのは教育の神髄であるというのがここから伺えます。これから学校内でのeスポーツ競技やイベントが増えていくと予想されます。

ネット記事

6月15日の読売新聞オンラインでは、eスポーツ選手の日常を記事にしていました。eスポーツのトッププロ選手にスポットを当てリアルな日常が紹介されています。この記事では、他のプロスポーツ同様、eスポーツ界においてもプロのトッププレーヤーでいるためには才能だけではなく日々の努力が必要だということが分かります。

このような情報がネットを通じて多くなると、マスメディアもどんどん取り上げていくでしょう。「得意なゲームでプロの選手になれる人がいる」ということが子どもたちだけではなく親御さんにも伝わっていくことでしょう。プロ競技の認知が進み競技人口が増えていくことでしょう。

eスポーツのカテゴリー

最後に一般社団法人日本 e スポーツ連合( 以下、JeSU)についてですが、6月25日(水)、公益財団法人日本スポーツ協会(以下、JSPO)へ、承認団体として加盟することが正式に決定しました。

今まで「eスポーツ」が、どのカテゴリーにあるのか、国や自治体も決めかねていました。今回、JSPOの承認団体として正式に加盟したことで、「スポーツ」のカテゴリーとして認識されます。

今後は、国でいうと文部科学省の外局であるスポーツ庁が担当することになります。各自治体においてもスポーツを担当している部署が「eスポーツ」を担うことになります。この結果、eスポーツの普及活動を行う公共団体の部署が決まり、普及のスピードが上がっていくと思います。

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