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子どもを頼ることも子育て

子どもを持って初めて親のありがたみが分かった、という話をよく聞きます。私もその一人です。また、子どもができたら色々教えなければと考えていましたが、親の方が子どもから教わることが多いです。日々、子育てとは親の学びの場であることを実感します。
以前にも紹介した、篠原信 著「子どもの地頭とやる気が育つおもしろい方法」に素敵な文章がありますのでご紹介します(第一部第2章Q9より)。
「親として、何かが足りていないような気がします。」という質問に対して、「子どもに足りない部分を埋めてもらいましょう」と答えています。「子供に何かを与えようとするより、あえて親自らに『欠如』を用意し、それを子どもに埋めてもらうことを意識してみてください。」と書かれています。そして、「子供は頼りにされるのが大好きです。自分が役に立っている、という達成感がとても強いから、積極性が育まれます。その積極性が、学習にも生かされます。」とも言っています。
例えとして、「『お風呂にお湯を張るの、お願いできるかな? 手が回らなくて困ってるの』と頼み、それをやってくれたら『ありがとう!助かっちゃった!』と喜んでください。」と書かれています。
そして、最後にこう記されています。親として足りていない不安な気持ちがあるのなら、発想を切り替え、お子さんにその不足分を埋めてもらおう、と。大概の子どもは使命感を感じてしっかりしていくのだと。そしてこう締めくくっています。「子どもはミッション(使命感)が大好きなのです。」
いかがですか?お子さんに対して、「やってあげなければ」とか「私は出来ない親だ」と自分を責めていませんか? 思い切って今からお子さんに頼ってみましょう。そして、お子さんがミッションを達成してくれたら、思いっきり喜んで褒めてあげてください。子どもはお母さん・お父さんが大好きです。喜んでもらいたいし、なにしろ笑顔が見たいのです。