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トラウマの考察

若いころの辛い経験がトラウマになっている人は少なくないでしょう。過去の出来事から今を憂いてしまったり、行動を起こす前から未来に不安を抱いたりしてしまうのは、人間だけです。他の生物は今その瞬間を一所懸命生きているだけです。つまり、不安や悩みは人間が作り上げた人工物にすぎません。大人になった今でもそれが原因で生活に支障をきたす人もいます。逆にトラウマを克服できた人がいたり、トラウマになってもおかしくない経験をしたのにトラウマにならない人もいたりします。
過去の記憶は自己本位なもので時が経るにつれて事実とは異なってる場合が少なくありません。しかし、自分にとってはそれが真実となっています。特に自分にとって嫌な悪い出来事はさらに酷い記憶になっていることが多いです。そんな記憶が今の生活に影響を及ぼします。過去と今とは違うという原理原則を忘れてしまい、過去の記憶と同じ現象が今でもおこると思い込んでしまう人がいます。
一方、同様なもしくはそれ以上の辛い経験をしている人でも、それに全く影響されていない人がいます。それは、事実を大きく脚色して記憶できるのと同様、逆にたいしたことないように書き換えているからです。つまり自分にとっての真実は良くも悪くも変えられるということです。であれば、良く変えるほうがいいに決まっています。
では過去ではなく、未来についてはどうでしょう?誰にも分からない未来を不安に思うのは当然です。未来とは今のあなたが選択した結果です。人生は選択の連続です。しっかり意識して選択することもあるし無意識に選択していることもあるでしょう。どんな理由で選択したにせよ自分の行為だし、自分にしか選べないということです。であれば、他人に流されずに自分で選択すべきです。悪い結果を誰かのせいにするとそこから得られるものは乏しいです。自分で選ぶと結果が上手くいかなかったとしてもいい経験となります。
最後に、自分のためにした選択が誰かを傷つけてしまうかもと悩むこともあるでしょう。それでも選びましょう。誰一人として少しも不快な思いをさせず生きていくことは不可能だからです。全ての人の気持ちを考え続け不快な気持ちにさせないように行動する、もしくは行動しない。こんな生き方ではなかなか幸せにはなれません。極端に言えば、99人に嫌われても1人に好かれたらいいのです。それが生きている価値です。99人に嫌われることを恐れ誰一人として笑顔にすることができない人生のほうが無意味です。
不快な過去の記憶は書き換えて、明るい未来をイメージし、自ら選択する勇気をもってください。